80歳、趣味とボランティアを楽しむ
田端 義夫・・・・・・・
 この9月で退職してから早くも20年の歳月を迎える。
「光陰矢の如し」とは昔の人はうまいことを言ったもの
である。私は幸いにもまだ常用している薬はない。た
まにかかりつけの医院に健康チェックに行くくらいなも
のである。
 まずまずの健康体に産んでもらった両親(故人)に
感謝して、月の命日には必ず阿弥陀経を仏前で唱え
ている。(近頃時々失念するが)
 私の健康法と言っても特別にはないが、私は丑年の
せいかやりだしたら中途半端ではなかなか止めないの
一つに早朝(午前6時半)のラジオ体操がある。始めてから25年、病気で入院した時以外は春夏秋冬365日
毎日やっている。たった10分間の運動だが「たかがラジオ体操、されどラジオ体操」で正確にやると軽く汗が
出てくる。お陰さまでラジオ体操連盟の正式の認定指導員となった。
  二つ目にはゲレンデスキーがある。昭和57年札幌勤務時代に会社のスキー部に入ったのが最初で今年
で23年目。毎冬、北見市民スキー場に50回を目標にして通い続けている。
  60歳を過ぎてからの一級資格取得は正直言ってシンドかった・・・・。
  三つ目は70歳から始めた日本舞踊である。
ほんの余興のつもりで入会(藤間流)したのだが、あっという間に10年が過ぎた。今から13年前に肺がんにか
かって左肺下部の摘出手術を受けた。肺活量が3900から2700に下がり、大好きだった夏山登山が出来なく
なり落ち込んでいた時に踊りの先生に出会い勧められたのがキッカケである。
  はじめは女性や子供の遊びと思って軽くみていたが、なんとこれが、なかなかどうして侮りがたいものがあ
る。まず身体的には膝と腰に弾力性がないと出来ないし、頭脳的には記憶力が必要だからである。スキー技
術も舞踊も他人に美しく見てもらえるようになるには最低でも10年は辛抱しないと身体に余裕が出てこない。
  私も残りが少ない人生となったが、現在北見市老人クラブと単一老人クラブ、そして町内会であまり人が引
受けたがらない雑用を体の動く限りは力を入れずに楽しみながら走り回っている毎日である。
  皆さんもどうかあまり頑張らずに気軽に余生を楽しんでいただきたい。最後になりましたが、皆さんのご健康
とご多幸を心よりお祈り申し上げております。