道内で収集のプルタブ役立て
      三洋電機「洋友会」市社協に車いす寄贈
                 〜北海道「釧路新聞」に掲載されました〜
                              尾田旨啓
三洋電機の定年退職者でつくる全国組織「洋友会」北海道地区(尾田旨啓会長)は4日、 釧路市社会福祉協議会に車いす1台を寄贈した。 同地区会が独自に手掛けてきた、道内で収集したプルタブを道内の自治体で役立てる活動。 三洋電機洋友会は、札幌全国各地に約4550人の会員を抱えるグループで、北海道地区に 166人が入会している。
プルタブを集めて車いすを贈る取り組みは、社会貢献運動の一環 として2007年から開始し8年間で、札幌市や仙台市、福岡市などに合計12台を贈った。 北海道地区は、会員が継続してプルタブ収集に努めてきた反面、せっかく集めたプルタブが、 大阪府まで運ぶ経費で相殺されていた。同地区会は14年から、善意で集まったプルタブを、最大限生かすため、全道各地で収集したプルタブを札幌市で一まとめにして、道内の公共施設に贈る方法に着手し、わずか1年で目標量の約800kgを集めた。 第一号の車いすの贈呈先は、釧路・帯広地区(会員8人)の参加率の高さと、収集量の多さが評価され、釧路市社会福祉協議会に決まった。 式典は市総合福祉センターで行われ、尾田会長が市社協の藤田正一常務理事に車いすを贈った。尾田会長は「当初、2年で1台の寄贈を目指していたが、多くの人の協力で、早々と 目標を達成できた。今回、形にできたことを励みに、一層頑張っていきたい」と笑顔で話した。市社協は、一般利用のほか、児童、生徒の総合学習でも活用する考えで、藤田常務理事は「社会福祉事業は地道な活動によって支えられ、成り立っている。たいへんありがたい」 と感謝の気持ちを伝えた。(釧路新聞平成27年6月10日朝刊記事より転載しました)