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2008年、倉本聰さんのドラマ「風のガーデン」が放映されたことで、北海道のガーデンが全国的に注目されるきっかけとなり、翌2009年に「北海道ガーデン街道」という呼び名がつけられました。北海道では以前から美しい庭園を観光資源にして北海道を元気にしようという「ガーデンアイランド北海道」という活動が続けられていました。ちょうどその頃、世の中がエコロジーと言い始め、ガーデニングブームが起き、皆が癒しを求めていた時に、「北海道ガーデン街道」という観光ルートの提案はピッタリでした。しかし当初は観光客のニーズがはっきりと見えていた訳ではなかったので、旅行会社にはなかなか理解しても らえなかったようです。ところが年を追うごとに訪れる人が増え、僅か3年ほどで北海道を代表する観光スポットになりました。 ![]() 今回は7つのガーデンの一つ、街道南部十勝平野南西部ににある紫竹ガーデンをご案内します。 一昨年夏、洋友会写真クラブで北海道一の規模を誇る、帯広・勝毎花火大会の撮影会に行ってきました。「花火は夜、昼は花」ということで”紫竹ガーデン”での花の写真撮影会へ・・・撮影に夢中、池の渕でフッと足元を見れば、カラフルな色の長靴にカエルが二匹。 ステキな洋服・ステキな帽子。ガーデンに咲くお花のようなステキな服を纏ったステキなおばあちゃん紫竹ガーデンの園主紫竹昭葉さんでした。大変気さくな方で、お花の話や自家用菜園へ案内して、トマト、茄子、胡瓜をもぎ獲ってご馳走して下さいました。 おばあちゃんのお話を聞いてビックリ!1983年にご主人が亡くなるまでは、36年間普通の主婦でしたとのこと。一人ぼっちになって、まるで放心状態のような毎日、「いけない、何か自分らしい生き方を考えなければ」と、私はとっても元気、平均寿命までは絶対に生きる、「そうするとあと25年もある」と思われたそうです。「どのように生きるのが自分らしいのか」と思ったのが出発点だったと講演会等で話されています。「心配や不安は何時でも付き纏うもの。この年から始める元気は誰にだってあるんですよ」と。そして「私にしかできない生き方は何か?」と考え「かつて帯広にあった花の咲く野原を造りたい」と思い付かれたそうです。 ![]() 撮影会の翌年、大型バスいっぱい総勢36名、往復走行距離440qの紫竹ガーデンを訪ねる日帰り旅行会を行いました。紫竹ガーデンでのサプライズ、園主 紫竹昭葉さんご本人のお出迎えをいただき、広〜い園内 を隅から隅まで案内していただきました。花の実や種に手をやり、「皆さんも沢山持ち帰って下さいネ」と、そして「お家の庭に必ず撒いて下さい」と・・・ 私の家の庭にも、黄花コスモス・ルノベキアなどいくつかの大きな花が根付いています。 ご主人を亡くされて四半世紀の紫竹昭葉さんの生き方は、第二の人生を自分らしくどのように生きるのか、一つの指針として洋友会の私達に夢と元気を与えていただきました。皆さんもお庭でステキなおばあちゃんを見つけたらぜひ話し掛け思い出を創って下さい。7つの庭園(点)が繋がり線となり、線が繋がり輪(環)となり、やがて面に、チョット足を伸ばせば世界遺産の知床や釧路湿原、”雄大な自然”があります。 加えて北海道にはすばらしい”食”と”温泉”がいっぱいあります。 全国の皆さんには北海道に勤務した経験のある方、北海道地区洋友会にお友達のおられる方もおられると思います。連絡を取って来られるのも良し、ツアーで来られるのも良し。 「イランカラプテ」は アイヌの人々のあいさつ言葉。 「こんにちは、あなたの心にそっとふれさせていただきます」という、温かい思いが詰まったおもてなしの愛(合)言葉で歓迎します。 まずは今年の夏、「北海道ガーデン街道」にお越し下さい。 |