私の健康法〜パークゴルフ
                    細川澄雄(65歳)
15年ほど前に体調を崩し、医者から糖尿病と診断されて以来、運動をするのが一番ということで在職中は毎夕食後に40分ほどのウォーキングを、退職後は朝40分ほど昼から60分ほど一日一万歩以上を目標に雨の日、風の日、雪の日も毎日歩きました。
パークゴルフのきっかけは、退職後同僚からパークゴルフのクラブを妻の分も一緒に譲り受け、早速近くの公園でやってみてパークゴルフの面白さを知りました。以来朝はウォーキング、午後からは妻と二人でのパークゴルフが毎日の日課となりました。パークゴルフでは必ず36ホール以上プレーしますので歩数にして6500歩以上にはなります。したがって朝のウォーキングとパークゴルフで一日の歩数が一万歩以上になります。楽しみながら運動ができるのが良いところで時間の経つのが早く感じられます。おかげで糖尿病の方の血糖値も安定している状況が続いています。
パークゴルフは帯広市の隣町、幕別町が発祥の地で、三世代が一緒に楽しめる新しいコミュニティースポーツとして誕生しました。現在幕別町にはパークゴルフ場が13か所あり、36ホールが4か所、18ホールが9か所です。帯広市と同様に無料で開放されています。 今やパークゴルフは愛好者が全国で100万人を超えるといわれています。もともとはグランドゴルフを応用したもので、よりゴルフに近付けて爽快感を出そうということで芝生のある公園にコースをつくり、それで「パークゴルフ」と名付けたそうです。お年寄から子供まで、更に身体に障害のある方のリハビリにも効果があり、誰にでも手軽にできるスポーツです。昨年パークゴルフ発祥30周年ということ で、幕別町で国際大会が開催され27ヶ国、300名ほどが参加、往年の人気覆面プロレスラーのデストロイヤーさんが特別ゲストとして出席し大会に花を添えました。 現在帯広市のパークゴルフ場は26ヶ所あり、うち5ヶ所が36ホール、21ヶ所が18ホールで全て無料で開放され誰もが気軽に利用できます。それも帯広市が市民の健康を促進するためのことだと思います。パークゴルフ場のオープン期間は4月末〜11月初めの6ヶ月間で、それぞれのパークゴルフ場には同好会があり、会員の人が一部施設の管理をしています。私は車で5分位の所にある帯広の森パークゴルフ同好会に3年前から入会、毎月一度の大会が36ホールストロークプレーで行われ、過去4回の大会に出席しスコアは105・104・100・108と全てに入賞でき、スコアーも少しずつ良くなり多少は上達したのかな?と思っています。優勝スコアは92〜95くらいで、狙うにはまだまだ時間が掛かりそうです。
昨年9月の大会、事前の話では多少の雨なら開催するとのこと、案の定前夜からの雨、そして当日も朝から雨で内心中止にならないかな〜と思いながら会場に行ってみると、すでに多くの方が集り雨の中練習をされていることにビックリ! 考えが甘かったことを反省、即練習をして大会に備えました。パークゴルフも正式なゴルフと一緒です。結果はやはり、コンディションが悪かったせいかスコアは108で終わり、それでも8位に入賞することが出来ました。自身の昨年の目標スコアを105にしていましたが、今年は目標スコアを100に頑張りたいと思います。来年あたりは常時90台を目指すつもりです。 ホームグラウンドの「帯広の森・林間コース」は身体に障害のある方にも配慮されており、ティーグランドの段差がなく、カップの中のボールも腰を屈めずに取り出せるようになっています。また、所々にベンチが置いてあり、いざという時にそのベンチが怪我人などを運ぶ担架に早変わりする様になっていて人に優しい設計となっています。特に用事がない限り、毎日のように36ホール以上プレーする様にしています。
パークゴルフの良いところは毎日通っているうちに自然と顔なじみができ、今では一人で行ってもすぐ仲間に入ってやることができとても楽しいです。80歳前後の年配の方も多く皆さん非常に上手で、一緒に回ってプレーすると教わることも多くあります。また高齢の女性の方でも、80 mのロングホールも一打で届くほど飛ばす人もいます。またホールインワンが出た時のうれしさ・驚き・爽快感というのか、何とも言えない気持ちになります。特に狙っているわけでなくピンの傍に寄せようと思ってプレーするのですが、結果的にホールインワンとなることが多いです。80 m位のロングホールでもホールインワンが出た時は自分でもビックリ、唖然としました。我ながら凄いと思いました。これは誰にでもチャンスがあり、忘れた頃によく出て驚きます。自分が出しても同伴者が出しても歓声が上がり、プレーが盛り上がります。 私もそうですが、毎日来る人で一緒にプレーをする人の多くが、やはり「何らかの病気持ちで医者から運動をするようにと言われてパークゴルフに来ている」という話をよく聞きます。身体への負担も少なく、足腰も丈夫になり、多少頭も使い、毎日来ても飽きずに楽しみながら運動ができる。クラブとボールさえあれば手軽にいつでも楽しめるスポーツです。また最近ではお孫さんと来る方や、家族一家で来る方、ご夫婦で来る方が、ひと頃より多く見受けられる様になりました。
私の経験から何時も同じ人とプレーするのではなく、時には一緒に回ったことがない上手な人、優勝経験のある人とプレーすることをお勧めします。適度な緊張感と相手のプレースタイルなど参考になることが多くあると思います。 天気の良い日は時々、弁当を持ち遠出して地方のパークゴルフ場へも出掛けます。自然の中で体を動かすということは、精神的にも肉体的にも非常に気持ちがよく、ストレスも発散しそしてお金もあまりかからない。人との出会いも多くなり知り合いも増えます。
冬場は、パークゴルフの代わりに今年から歩くスキーをやろうと思っています。幸い近くにコースで道具を貸し出しする所があるので冬の運動不足を解消しようと思っています。 皆さんも健康のためパークゴルフを始めてみませんか! 是非、お薦め致します。